今回は解糖によって生じた「ピルビン酸」がどのようにして利用されるのかについて学んでいきましょう。
1.ピルビン酸の運命
ピルビン酸には様々な利用の仕方がありますが、その中で最も重要な4つについて覚えておきましょう。
①「クエン酸回路」に入ってアセチルCoAに変換されます。
これは好気的条件のときに行われます。
②「乳酸発酵やアルコール発酵」に入って乳酸やエタノールに変換されます。
これは酵母や嫌気的条件のときに行われます。
③「糖新生」の過程でオキサロ酢酸に変換されます。
これは飢餓状態(絶食状態)において行われます。
④「グルコース-アラニン回路」においてアラニンに変換されます。
これは筋肉において行われます。
これでピルビン酸の運命については以上です。
次は「4)アルコール発酵、乳酸発酵」について学んでいきましょう。
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4)アルコール発酵、乳酸発酵
今回はアルコール発酵と乳酸発酵に関わる酵素とその反応について学んでいきましょう。 1.発酵とは まずは発酵の意味を確認しておきましょう。 発酵とは 「有機物が酸素がないときに分解されて、ATPを生成す ...
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☆クエン酸回路についてはこちら→「1)クエン酸回路の役割」
☆糖新生についてはこちら→「1)糖新生の役割」
☆グルコース-アラニン回路についてはこちら→「グルコース-アラニン回路」