第39回管理栄養士国家試験(65問目)
食べ物と健康
第39回【66問目】オレンジピーマン(果実・生)可食部 100 g 当たりのビタミン A 量を表に示した。 レチノール活性当量(µgRAE)として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
表 オレンジピーマン(果実・生)可食部 100 g 当たりのビタミン A 量(µg)
レチノール | α─カロテン | β─カロテン | β─クリプトキサンチン | |||
- | 150 | 420 | 290 |
日本食品標準成分表 2020 年版(八訂)からの抜粋
⑴ 35
⑵ 48
⑶ 53
⑷ 59
⑸ 72
第39回【66問目】オレンジピーマン(果実・生)可食部100g 当たりのビタミンA量を表に示した。この場合のレチノール活性当量(μg RAE)に関する問題、解説スタート!
この問題の正解は、⑶ 53です!


第39回【66問目】オレンジピーマン(果実・生)可食部 100 g 当たりのビタミン A 量を表に示した。 レチノール活性当量(µgRAE)として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- ビタミンAとは何か?
- レチノール活性当量(μgRAE)の計算方法
ビタミンAとは?
ビタミンAは、動物性食品に含まれるレチノールと、植物性食品に含まれるプロビタミンAカロテノイドに分けられます。
1.レチノール(動物性): そのままビタミンAとして働くことができます。
2.プロビタミンAカロテノイド(植物性): 体内でビタミンAに変換されます。今回問題に出てきたα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチンがこれにあたります。
レチノール活性当量(μgRAE)の計算方法
「レチノール活性当量(RAE)」とは、食品に含まれるレチノールとプロビタミンAカロテノイドのビタミンAとしての働きを、すべてレチノール量に換算したものです。
ポイントは、レチノールとプロビタミンAカロテノイドの体内でビタミンAに変わる効率が違うことです!

ポイント
成分名 | 換算係数 |
レチノール | 1 |
β-カロテン | 1/12 |
α-カロテン | 1/24 |
β-クリプトキサンチン | 1/24 |
この換算係数を使って、問題の数値を計算式にあてはめていきます。
計算してみよう!
オレンジピーマン100gに含まれる各成分の量を、レチノール活性当量(μgRAE)に換算します。
レチノール | α─カロテン | β─カロテン | β─クリプトキサンチン | |||
- | 150 | 420 | 290 |
日本食品標準成分表 2020 年版(八訂)からの抜粋
【α-カロテン】
150 μg×1/24=6.25 μgRAE
【β-カロテン】
420 μg×1/12=35.0 μgRAE
【β-クリプトキサンチン】
290 μg×1/24=12.08... μgRAE
最後に、これらをすべて合計します!
6.25+35.0+12.08...=53.33... μgRAE
この値に最も近い選択肢である⑶ 53が正解となります!
まとめ
レチノール活性当量(μgRAE)は、レチノールとプロビタミンAカロテノイドをレチノール量に換算した値。
換算係数をしっかり覚えよう!
換算係数
- レチノール:1
- β-カロテン:1/12
- α-カロテン、β-クリプトキサンチン:1/24
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