好気呼吸では
「解糖→クエン酸回路→電子伝達系」という過程においてATPとしてエネルギーを生み出します。
1.解糖とは
解糖は、グルコース(C6)を分解してピルビン酸(C3)を生じる過程で
ATPを生み出す経路のことです。
解糖全体の反応は以下のようになっています。
解糖の全体のイメージは下図の流れで理解する必要がありますが
これについては次の項目で詳しく解説していきます。
解糖では2ATPを消費し4ATPを生成するため、グルコース1分子あたり計2ATPを合成することができます。
実際には炭素数が6個のヘキソース段階と炭素数が3個のトリオース段階に分かれており、ヘキソース段階でATPが消費されて、トリオース段階でATPが生成されています。
ヘキソース段階:グルコース1分子当たり 2ATP消費
トリオース段階:グルコース1分子当たり 4ATP生成
解糖の基本的な特徴も確認しておきます。
・「細胞質」で行われること
・酸素が必要ないこと
解糖では酸素を必要としないため
赤血球や角膜などのミトコンドリアを持たない細胞や
激しい運動をしている筋肉などの嫌気的条件においても
エネルギー(ATP)を生産できます。
解糖の役割についてはこれで以上です。
次は「2)解糖の10段階反応」を学んでいきましょう。
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2)解糖の10段階反応
今回は解糖の10段階の反応を学んでいきますが、そのなかで特に重要な3つの不可逆反応を中心に解説していきます。 1.解糖の10段階の酵素反応 10段階の反応のうち、3つの反応は「不可逆反応」で解糖の ...
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