プロの研究者も使用している生命科学のイラストを活用しよう:BioRender【研究者がもっていると便利なソフト④】
今回は、「研究者がもっていると便利なソフト④」として「BioRender(バイオレンダー)」というソフトを紹介したいと思います。
皆さんは、学会発表や論文などで使用するイラストをどのようにして作成していますか?あるいは、どのようなソフトを使用して作成していますか?
Power Pointでしかイラストを作成したことがない方も多いのではないでしょうか?
一流の研究者などが使用しているイラスト作成ソフト「BioRender」を使用すれば、トップジャーナルでよく見るような、美しいイラストを簡単に使用し、作成できます。
有料ソフトではありますが、
①これから研究者になることを目指す方
②ジャーナル(雑誌)にイラスト付きの論文を投稿する、あるいはしたい方
③学会発表のために、美しいイラストを作成したい方
などは、導入してみても良い(使いこなせると便利な)ソフトの一つです。
ジャーナル(雑誌)によっては、Graphical Abstract(図としての論文の要約)としてイラストを掲載するように求めている場合もあります。このようなときに、BioRenderを使用できるとかなり便利です。
最近では、BioRenderで作成したイラストが、トップジャーナルに掲載されているのをよく目にしますね。
さまざまな種類の細胞や組織、受容体、シグナル分子だけでなく、実験動物、細胞培養皿やシリンジなどの実験機器、実験スケジュールなどのイラスト、アイコンといったテンプレートがたくさん用意されていますので、それらを簡単に組み合わせ、独自に編集するだけで、論文投稿にも使用可能な美しいイラストや模式図を作成できます。
注意点として、無料版では、5種類までのイラストを独自に作成・編集できますが、これらのイラストをパワーポイントなどに書き出すと、イラストの解像度が落ちてしまうという制限があります。
また、BioRenderの無料版では、論文へのイラストの使用を許可していません。
そのため、学会発表や論文にイラストを掲載する場合には、BioRenderの有料版を利用する必要があります。
アカデミアの方は「年間420ドル(5万5千円)」という特別価格で使用できるライセンスプランがあり、学生割引も存在します。ただし、かなり高額で導入するのは大変です・・・
イラストを作成するのが得意な方は、AdobeのIllustratorなどを使用して、独自のイラストを作成してみるのも良いかもしれません。
Adobe製品である「Acrobat Pro」や「Photoshop」なども使用したい方であれば、Adobe Creative Clouldプランを利用するとよりお得です。
※Adobe Creative Cloudプランは、学生であれば初年度は年額23,760 円の割引価格で、2年目以降は年額39,336 円で利用できます。
プロの研究者も使用しているしている生命科学のイラストを活用しよう:BioRender【研究者がもっていると便利なソフト④】の紹介についてはこれで以上です。
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